En route to Diamond

DIA目指して、Norisanが飛ぶ!

お修行兄さんのSKYMARKについて調べてみた

こんにちは、お修行兄さんです。

最近は全然飛行機に乗っていなくて、

陸マイラーならぬ、ステータスマッチ に

挑戦したりと、陸活動が多くなっています。

 

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今回は久しぶりにお企業研究シリーズをお届けしようと思います。

お修行兄さんは最近フルサービスしか使ったことがないのですが、

修行前の昨年などは羽田ー那覇戦でよく搭乗しました。

 

でも数回の搭乗だったので、あまりよく知りません(笑)

そこで今回は航空マニアの目線から、スカイマークを色々な

角度から観察して、まとめていきたいと思います。

 

それではテンション上げていきましょう!

 

スカイマークの企業概要

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会  社  名 スカイマーク(英語表記のみ、SKYMARK AIRLINES)

ハブ空港 東京国際空港(第1ターミナル)/神戸空港

保有機材 27機(全てボーイング737−800)

就航都市 9都市

設  立 1996年11月

主要株主 インテグラル( 50.1%)

     ANAホールディングス(16.5%)

 

スカイマークエアラインズは今から22年前の1996年11月に

大手旅行代理店 エイチ・アイ・エスなどの出資により誕生し、

日本の航空輸送行における規制製薬後、初の航空会社として注目を

浴びました。

 

2 斬新な攻め方も、時代の流れには・・・

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今でこそ日本のFSCLCCとの間の中性的な航空会社としての

地位を確立させた航空会社ですが、後ほどご説明する事実上の

倒産に至るまでは、かなり斬新なサービスを展開していました。

 

◉国内航空市場としては初のエアバス330の導入

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LCCを始め格安航空会社では整備コストや機材管理コストを

削減するため、単一機種での運航が多く見られるのですが、

スカイマークは大量輸送による増収に期待をして、大型機である

エアバス330−300型機を導入しました。

 

航空会社の座席設定にもよりますが、

国際線にて運航猿航空会社では、

エコノミーとビジネスの標準仕様で、

約280席の座席設定が可能で、

同社の主力機であるボーイング737と

比較すると提供可能座席数は約2倍になりました。

 

スカイマークの当時の経営陣はこの大量輸送による増収に期待をし、

エアバス社に合計8機のエアバス330を注文しました。

しかし、実際に受領したものはそのうちの5機でした。

なぜ予定通りの導入ができなかったのか。

 

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それは予想を超えた運航コストが関係します。

増収を見込んでBC003便、羽田ー福岡線で初就航をしたA330でしたが、

運航コストの高さがLCCよりのスカイマークの経営状態には定着せず、

初就航からわずか半年後の2015年1月31日の羽田ー千歳便を持って

日本の航空会社としての航空市場から撤退することになりました。

 

ちなみに受領した5機のうち、初号機から4号機まではトルコ共和国

ターキッシュエアラインズにて、最後の5号機については、スペインを

拠点とするエア・ヨーロッパに引き取られ、今も世界の空を飛んでいます。

 

◉客室乗務員の制服がミニスカート!?

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写真でご覧いただけるかと思いますが、かなり短いですね。

タイトなミニスカートでスタイリッシュですが、物議を醸しました。

 

このミニスカートの制服も上で紹介したエアバス330の就航の

記念と、宣伝の意味と乗務する客室乗務員の大半が20代が

占めていたため、若々しさをアピールする意味で導入したのだそう。

なお当時の広報担当者さんは、着用についてはあくまでも希望を募り、

同意の上で着用しているので、問題はないと話したそうです。

 

しかし、このミニスカートの制服には賛否両論が相次いだそうです。

確かに男性からしてみれば、目のやり場に困るかもしれませんし、

セクハラを誘発するきっかけになりかねません。

 

というわけで、このミニスカ制服もすぐに消えていくのでした。

 

エアバス380導入という無謀な挑戦

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お修行兄さんが一度は乗ってみたい航空機の一つ、エアバス380。

スカイマークはつい最近までこの超大型航空機を就航させ、さらなる

シェアの拡大や増収を見込んで、エアバス社に3機を発注していました。

 

しかしながら世界的にみてもエアバス380を運航しているのは

各国のナショナルフラッグである超大手・超巨大航空会社。

つまり、経営体力がある航空会社が運航しています。

 

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エアバス330の運航コストですらカバーできなかったのにも関わらず、

このエアバス380が運航できるわけもありません。

 

最終的に注文はしたものの、エアバス社への債務の履行が不可能になり、

この380の導入計画がきっかけでスカイマークは倒産を余儀なくされました。

 

民事再生手続き、手を差し伸べたのは

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そうして無謀とも言える挑戦心旺盛な経営体系がアダとなり、

2015年1月末、スカイマークは国による民事再生手続きに入りました。

ちなみに民事再生手続とは民事再生法に基づく裁判手続のことで、

簡単に言えば一般人でいう自己破産であたります。

 

事実上の自己破産ですから、航空会社としては致命的な手続きで、

その信頼を大きく失墜させるきっかけとなり得ません。

 

普通ならそこで日本の航空業界から消えて行くはずだったのですが、

そこに手を差し伸べたのはインテグラルとANAホールディングスでした。

 

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こちらが民事再生手続中のスカイマークと出資者との関係です。

当初は日本航空も支援に名乗りを上げましたが、当時の日本航空

会社更生法の真っ只中であったため、航空会社としてはANAHDが

支援をすることとなりました。

 

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その過程でANAは共同運行便を設定して座席の安定供給の促進、

燃料の共同購入、整備などの人的リソースの提供などを行いました。

 

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証券取引法によると、発行済株式数の過半数保有すれば、

事実上の子会社として認められるので、2大株主であるインテグラルと

ANAHDはかなりしのぎを削った印象がありますね・・・。

上の表だけを見ると、インテグラルがかなり強気な印象を抱きます(笑)

 

3 新生スカイマークは選びやすい会社に!

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そういった経緯で見事再生を果たしたスカイマーク

現在では大手航空会社並みのサービスを低価格で受けられる航空会社として

様々な世代から受け入れられ、活躍の機会を増やしているそうです。

せっかくなので、なぜ復活を果たすことができたのか、考察しましょう。

 

◉料金体系が大手航空会社並み!

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スカイマークを選ぶ客層は主にファミリー層や10代・20代の

若者層が多いというデータも見たことがありますが、ちゃんと

スカイマーク側もそれを把握しているようですね(笑)

 

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こちらはスカイマークの公式サイトをそのままスクショしたものですが、

普通運賃、障害者の方向けの割引運賃が用意されています。

注目していただきたいのはその他の料金ですね。

いま得、たす得などのお得な料金も用意されています。

 

いかにして安く乗って、現地の観光費用に回すか、

それが旅行者の中でも重要事項になりかねませんで、

安く乗れる機会が多いのはとても嬉しいですね。

 

◉手荷物を預けても無料!

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値段が安いLCCなどでは最安料金で搭乗すると、

無料預け荷物がついていなかったり、

それに気づかず空港に行ってしまい、

当日カウンターでとんでもなく高額な

受託手荷物手数料を徴収されかねません。

 

しかし、スカイマークをご利用になる場合は安心です。

重さは20KGまで、そしてなんと預け入れる個数の制限はありません。

観光に行ったらどうしてもお土産が多くなってしまうこともあり得るので、

この計らいはとても嬉しいですね。

 

◉沖留めが少ない!

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みなさん、飛行機に乗った際に空港ターミナルからバスに乗って、

遠くに止まっている飛行機に搭乗された

経験はありませんか?

航空業界の用語(マニア用語?笑)として、

そういった風に飛行機がバスに乗らなければ

ならない場所に駐機することを沖留めと言います。

 

一概には言えないのですが、格安航空会社であればあるほど

この沖どめになる可能性が高くなります。

特に那覇などの過密空港であればなおさらです。

ただ、お修行兄さんの経験上、スカイマーク

乗った際沖留めのことは

そうそうありません。

 

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沖留めじゃないと何が楽か。それは個人個人の意見がありますが、

お修行兄さんが思うのは、雨の際に濡れないことでしょうか?

小さなことですが、意外とブリッジについてくれた方が楽なんです。

あと冬寒くないし、夏暑くないし(笑)

 

4 新生スカイマークの就航都市

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新生スカイマーク羽田空港新千歳空港などの基幹空港を始め、

鹿児島ー奄美大島線など地方路線も網羅してきており、FSC

LCCの中間的存在の航空会社として勢いを伸ばしてきています。

 

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少し見辛いですが、各地の空港から以下のような路線に飛んでいます。

お修行兄さんは福岡ー羽田線、羽田ー那覇線に搭乗しましたが、

運航ダイヤも利便性が図られており、とても満足するものでした。

今度スカイマークに乗るのはいつになるのでしょうか?(笑)

 

www.skymark.co.jp

 

5 新生スカイマークの機内サービス

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次に搭乗するお客様が一番長い時間を過ごすことになる、

客席を含めた、機内サービスについて調べていきましょう!

 

◉機内サービスー座席編

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まず機内のレイアウトですが、現在スカイマークで運用されている機種は

全て737−800型機なので、全てこの3−3列シートでの運航となります。

 

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シートは優しいベージュ色をしており、床の色は濃紺と、

スカイマークのイメージにぴったりな配色が特徴です。

シートピッチは31インチ(約79センチ)と、大手のANA

同型機種が79センチなので、若干狭い印象を受けますね。

 

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また座席下に電源プラグがあり、機内での充電に対応しているのも

大きな特徴であり、お客さんにとってのメリットではないでしょうか?

なお現在のところ、一部搭載されていない機体もあるそうですが、

離陸5分後から着陸10分前までは使えるそうです。

 

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またスカイマークでは、ANAではDIA会員にブロックされていると

密かに噂されているバルクヘットシートを「フォワードシート」と称して、

プラス1000円の追加料金で指定することができます。

 

なお、この足のばシートを利用すると、以下の特典が付随します。

・優先に機内に案内される(優先搭乗)

・機内でのソフトドリンク(100円分)無料

・受託手荷物への目印タグをつけてくれる

 

上級会員制度がないスカイマークで優先搭乗を利用できるのは

とてもいいことですね。機内の手荷物入れ争奪戦を制覇するには

優先搭乗は欠かせませんからね。

 

◉色々な企業団体とのタイアップが多い!

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スカイマークといえば、色々な企業や団体とタイアップした

特別塗装機が多いことでも有名ですね。まずはこちらのヤマトジェット。

宇宙戦艦ヤマトとのタイアップで、機内のヘッドレスカバーもヤマト、

機内の安全放送はユリア様というファンにとってはたまらない1機です。

www.skymark.co.jp

 

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他にも福岡ソフトバンクホークスとのタイアップ企画で生まれた

タカガールジェットや、大田区とのタイアップでは下町ボブスレー

ジェットなどが生まれました。

 

FSCLCCの中間的な存在でなかなか業態がパッとしないと、

揶揄されがちなスカイマークですが、こうして狭い範囲でも

熱狂的なファンが根強い部分にフォーカスを置くことによって、

独自の展開を繰り広げているのも、興味深い特徴の一つですね。

 

ネスカフェとの業務提携

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スカイマークはSKY CAFEと題し、コーヒー業界大手の

ネスカフェとパートナー提携を結び、スカイマークの機内にて、

無料、もしくは有料(100円)にてコーヒーを提供しています。

 

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有料メニューはこちらです。有料と言いながらも機内販売の相場を考えると

100円でコーヒーと抹茶ラテが飲めると思えば、お安いのでは??笑

個人的にはコーヒーはあまり飲まない方なので、抹茶ラテを飲んでみたい!

濃い、ですからね。今度のスカイのフライトに期待です!

 

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そして無料メニュー、基本搭載メニューは上のゴールドブレンド

キットカットです。

コーヒーとチョコレートという組み合わせが、

スターフライヤーと被っている気もしますが、

どちらも美味しいので良しとしましょう(笑)

キットカットのデザインがいいですね!

食べずにコレクションする方もいるとか?

 

6 まとめ

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今回お修行兄さんはスカイマークについてまとめてみました。

知っていた情報もあれば、知らなかった情報もあり、勉強になりました。

 

お修行兄さんとしては、FSCに乗り慣れているせいか、

以前スカイマークに乗った際には、サービスの質の差に「えっ??」と

驚くシーンも見受けられましたが、全体的に考えてみれば、高い水準の

サービスを受けることができる、オススメしたい航空会社の一つです。

 

とりあえず、今後しばらくはスカイマークに乗る予定はありませんが、

いつの日か乗る機会があれば、フライトの記録を共有したいと思います。

 

それでは最後までよんでいただき、ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう!